Dr. Randolph Stone’s Polarity Therapy : The Complete Collected Worksを読む(第7回)

Polarity Therapy : The Complete Collected Works

ヒーリングアートの新しいエネルギー概念の展望的視点(2)

さて、ここで、健康であれ、不調(dis-ease [disease]病気)であれ、それによって私たちが生きている人間の実体として肉体的に機能し、動き、その存在を持つ、私たちの内側にあるこれらの潮流のエッセンスに迫ってみよう。これら4つの極性を与えられたエネルギー潮流が自由に流れているとき、私たちはそれを健康と呼ぶ。なぜなら、それは知覚されず、自然なものだからだ。しかし、そのエネルギーラインに、逆流する潮流や、ショート、ブロックなどの障害物があると、その特定の部位に、痛みや、動きや機能の制限として現れる。これが私たちのワイヤレスエナジーフィールドにおける不調(病気)の本当の姿であり、それは物理的なエネルギーとなってX線によって外から見ることができる粗大な現象となる前のものである。

 私たちの経済生活においては、エネルギーの円滑な流れを「成功」と呼び、さえぎるものがある逆流を「失敗」と呼んでいる。内側でも外側でも、同じエネルギーが行き渡っているだけなのに、私たちはそれを知覚しない。それはすべて、私たち自身の中から、アイデアやパターンのインパルスとして出て行き、そして、私たち自身の行動や反応の受け手として、私たち自身の中で終わり、それは「結果」または「運命」と呼ばれる。

 人生は、たくさんの要因や役者たちのように現れてもひとつのものである。しかし、常に同じエネルギーが作用し、反応し、それ自身を混ぜ合わせて、喜びと苦痛の反応として、結果を増殖させているのだ。私たちは、偉大な父と母を持つ子供のように、必要なものを「自然」から引き出している。「自然」にあるのと同じエネルギーは、私たちの中にもある。だから、私たちはそれを引き寄せ、食べ、消化し、同化させる。植物のように、私たちは太陽の光や、その温かさの原理、風と水分、そして土のようなはたらきをする原理を食物として必要としている。

 果物は、風のようなはたらきの性質を持ち、地上の高いところにある。果物は、風のようなはたらきの食物元素と、果物の殻や皮に閉じ込められた「プラーナ」すなわち生命力を、私たちに供給してくれる。草は、その中に生命力を維持する元素をより多く含んでいる。草は、爽やかさと、私たちの中にある緑色の水の元素を与えてくれる。穀物は、より重く、暖かく、持続的な、火のようなはたらきと風のようなはたらきのエネルギーのエッセンスの元素を供給する。地面の下にある塊茎は、重いミネラルを自然の状態で私たちに供給し、地球の大地の生命力「プラーナ」から、私たちが必要とする土のようなはたらきの元素を、粗大な物質の中のより微細なエッセンスとして与えてくれる。

 ハーブやスパイスには、私たちが刺激物として必要とし、欲するものが含まれている。すなわち、苦味のあるものは火の元素に属し、食欲を刺激する。酸味のあるものは、風の元素に分類され、酸化を増加、刺激する。塩味のあるものは水の元素に分類され、水を欲し、その結果、水分を摂取することによって組織を洗い流す。炭素を含む食品、つまり甘味のあるものや、脂肪、でんぷんが、土のようなはたらきの元素に属するのは、それらを摂取すると、組織や脂肪の形で体重という物質が蓄積するからだ。これについては、拙著『ポラリティセラピー』の105ページから112ページの「ポラリティダイエット」の章で詳しく説明している。

 上記の中で流れているのと同じエネルギーが、私たちの中にも流れている。だからこそ、これらの生命の木の葉は、聖書に書かれているように、「諸国民の癒しのためにある」のだ[1] 。私たちに欠けているものが何であれ、これらの生命の木の葉は持っているかもしれない。これらのエネルギーの構成要素に応じて、これらを賢く選択することによって、私たちは必要性を満たすことができる。これは、99の元素の粗大な化学の域を超えている[2]。適切な栄養補給によって、身体の中で必要とされる、より微細なエネルギーを供給するのは、元素に含まれるエネルギーのエッセンスである。

 貴石や金属にもエネルギーフィールド(場)があり、貴石や金属の物質を自然の貯蔵庫から引き寄せるために使うことができる。これは、私の全集の第5冊の「金と銀の人体へのすばらしい効果」(98〜105ページ)の章で詳しく述べている。

 最後に、人間は自分自身の内側に、これらすべてのエネルギーの潮流を持っているからこそ、自分の身体の中のエネルギーの流れを活用し動かす方法を知っていれば、病気の時に自分を助けることもできるし、健康を維持することもできるのである。人間が、すべての潮流が自由に流れ、完全な身体を作る胎児のポーズを毎日数分間とれば、健康維持のために大いに役立つだろう。(これらのエクササイズは、私の小冊子『活力と美のための簡単なストレッチポーズ』でたっぷりと説明され、図解されている)。自然もまた、このようなエネルギーを、占星術的な潮流として惑星の楕円形のフィールドに持っている。人間は、これらの潮流に対して何もできないが、上記のように、自分のエネルギーフィールドで、自分の潮流を動かすことはできる。人間には、自分自身の中心の太陽と、内なる動力と引力のプラス極がある。

 また、エネルギーの極性反応もあり、身体の特定のフィールドや部位を、操作、抑制、刺激することによって、その身体の内側で最も効果的なヒーリングを行うことができる。これらすべては、私の医師向けの書籍の中で、原理と実践を説明している。

 多くの方法が可能であるが、最も繊細で深い浸透は、そこからこの世界のすべての物質が凝結される自然のエネルギーのフィールドである。この『ヒーリングアートの新しいエネルギー概念』は、私たちの現代の原子的なエネルギー線の概念に似ているが、これはしかし建設的な方法によってである。すべては本質的にエネルギーであり、初めからそうであったのだ。

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[1]ヨハネの黙示録 22:2

[2]現在は118の元素が認められている。

 

 物質が生きているように見えるのは、物質の中にあるエネルギーのおかげだ。このエネルギーが逃げ出すと、殻だけが残る。生命が形を動かし続けるためには、残留物や毒素は排出されければならない。万物や私たち自身の中にある活性因子を扱うのは、理にかなったことだ。こうして私たちは、自分自身、それとともに、自然を理解し、そして、ひょっとしたら、すべての放射状のエネルギー愛、光である「全知全能の創造主」のローブの裾に触れることができるかもしれない。

 皮膚や静脈の炎症を和らげるために、塊茎に含まれる大地の「プラーナ」を活用する方法:地球のエネルギー潮流には、水分、熱、空気を、大地の固形物の媒体を通して引き込む力がある。この大地の「プラーナ」と同じものが、ジャガイモや赤ビーツなど、大地の中で育つ塊茎や、地面に横になって水分を多く含むキュウリの中にさえも含まれている。

 生のジャガイモは、アルカリ性が強く、外用によって、酸による炎症を取り除く。切ったり、すりおろしたり、液状にしたりしたものを、湿布にして頸静脈に当てると、風邪や、副鼻腔炎、花粉症、喘息などで起こりがちな頭部の鬱血が緩和される。これは、単に静脈の腫れを和らげるだけなので、静脈は排出され、機能することができる。

 生の赤いビーツは、すりおろして湿布にして患部に当てると、強力な吸引効果がある。膿や感染症、外部に深く食い込んだとげさえも引き出してくれる。一般的な粘土は何世紀にもわたってこの目的に使われてきたが、生の赤いビーツほどの効果はない。粘土に含まれる「プラーナ」は波動が低く、赤いビーツに含まれる組織化された生命の形「プラーナ」よりもはるかにゆっくりと作用するからだ。

 生のキュウリを、すりおろしたり液状にしたりしたものを、単に湿布として当てるだけでも肌に良い。

 相反するものと統一するもの相反するものは、統一するものという共通の中心に起源を持つ。相反するものは、抵抗のときには、互いに刺激し合い,使い尽くされたときや、新しい編成単位を作るときには、互いにバランスをとる。相反するものは、経験とエネルギーの耐久性の試験を通して、力強さと新しい理解の光をもたらす。

 統一またはバランスは、すべての相反するものの究極の目的である。それらは表面では互いに相反し、中心ではひとつとなる。目に見えない「ひとつのもの」の微細な中心の内側の引力と、極端なものの外側への斥力が、表面を顕在化の場として活性化させ続ける。これは、太陽の周りを渦を巻いて廻る惑星に例えられるかもしれない。

 極性とは、中心から中心へと、そのより微細な引力のなかで相反するものの法則である。統一とは、これらの潮流が一つの「エッセンス」に融け合うことである。創造は、その遠心力によって、まるで宇宙とそれぞれのパターンの単位の限界に向かって流れ出る顕現の噴水のしぶきように、相反するものを生み出す。表面は、中心の活動を制限する。表面は、活動の繊細な中心を保護し、集中によって自らの領域や境界で表面を強める。

 平和と自由は、「統一」と同質の「エッセンス」においてのみ可能である。エネルギーは自由な状態で絶えずエネルギー自身を表現している。境界の内側で、エネルギーの潮流はまた、その単位や身体を生かすために絶えず活動している。

 「生命」は「中心のエネルギー」に属している。「死」は肉体や形に属している。生命は絶えず動き変化するように、生命が構築する形も変化しなければならない。私たちは明白な構造物や肉体だけを見る。このような形を自ら自身の物質から作り上げるエッセンスを、私たちは知覚していないのである。

 身体の構造を、私たちは「解剖学」と呼んでいる。私たちが機能として認識している、段階的に下がっていくエネルギー潮流と流体の循環を、伝導体と運搬装置を通してたどることができることから、私たちはそれを「生理学」と呼んでいる。

 しかし、純粋なエネルギーの状態や、肉体や神経系を構築するマインドのパターン(ひな型)や、循環、分泌物などは、その原子的な引力と斥力として私たちは知覚することができない。その結果、人間の全体的および部分的な「宇宙」との関係、さらには私たちの「創造主自身」との関係については、現代の科学書にはほとんど書かれなくなってしまった。

 私たちは、物質の中だけに無数の外的な細部を探し求めるあまり、「生命」の中心的なテーマを失ってしまったのである。人間の隠された「生命の潮流」や、「自然」との明確な依存関係や相関関係といった、これらのおろそかにされてきた側面は、この本や、これに沿った私の他の著書で示されている。

 単位と「全体」との関係は、需要と供給の偉大な法則に基づいている。似たものは似たものを引き寄せる。個々のパターン(ひな型)は、その種のパターンの基調にある隠れている引力の力を通して「全体」によって維持されている。これは、意識の覚醒と成長の潜在性を授けられた、個として、独立した存在としての、その創造的なエネルギーフィールドの中心核である。

協会名日本ポラリティセラピーサポート協会|Japan Polarity Therapy Foundation
住所〒657-0011 兵庫県神戸市灘区鶴甲5丁目1−50 プラザ翠光205
電話番号080-3762-4042
営業時間9:00~18:00
代表者名早志享子(はやしきょうこ)
メールアドレスpolarityschoolofjapan@gmail.com