ファミリー・コンスタレーションはじまります

ファミリー・コンスタレーションはじまります

“ファミリー・コンスタレーション”という言葉を聞いたことはありますか?

コンスタレーションは「星座」や「位置」を意味し、ファミリー・コンスタレーションは家族や家系についてのセラピーを指します。

父親、母親、兄弟姉妹や祖父母。

「家族」と称される関係の中で難しさを感じたり、「家族でいること」「子供でいること」「親であること」「妻であること」「夫であること」に難しさや抵抗を感じたことはありませんか?

もしそんな感覚を感じたことがあったり、今現在そんな状況にいらっしゃるなら、この記事が何かのヒントになるかもしれません。

ファミリー・コンスタレーションを行うと、自分が何に影響されていて、それがどこから発生している問題なのかが、驚くほど整理された状態で理解できます。

この記事ではファミリーコンスタレーションがどのようなものなのか家族の問題に背を向けた時に起こることが何なのか、また、実際にどのような変化が起こるのか(Q&A) 、そしてファミリー・コンスタレーションのファシリテーターになる方法についても紹介しています。

どうぞ目次をご覧になり、気になるところから読んでみてください。

目次

1. ファミリーコンスタレーションって何?

ファミリー・コンスタレーションは、世代を超えたトラウマを解決するために、古代と現代の癒しの方法を統合したバート・ヘリンガー氏のワークから生まれました。

彼は二十歳の時に戦場から帰還し、その後カソリックの牧師になり、宣教師として南アフリカで教育に携わった後にセラピーを学びました。

彼は家族をひとつのシステムとしてとらえ、戦争、悲劇、大量虐殺、飢餓、家族の排除などのトラウマが対処されないままであることが家族システムに影響を与え、混乱を引き起こしていること。さらにはそれが何世代にもわたって繰り返されることを理解し、研究と観察を続けていました。

やがて、排除された家族が自分の居場所を提供されることで受け入れられ、両親や祖先が子孫に認められ祝福されることで、家族システムが修復され、家族全員が平和と愛を感じられるようになることを発見したのです。

元来のコンスタレーションは、バート・へリンガー氏によって現在の形に発展したとされてます。

この記事を読んでらっしゃる方の中には、「戦争」や「悲劇」という言葉にピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、私たちの親や祖父母の世代は大きな戦争を経験しています。

自分は経験していないトラウマが家系に、家族に影響を与えていたとしたら、そしてそれが自分にも反映されていて、数々の問題の原因になってるとしたらどうでしょう?

ファミリー・コンスタレーションは、家族・家系との関係に大きな気づきと変化を与えてくれる、とてもパワフルなワークです。

2021年9月からはじまるwebクラス『ファミリー・コンスタレーション・セラピーの基礎』は、このパワフルなセラピーを学び経験することに加え、セラピーを安全に行う上で必要なことがしっかり学べるようになっています。

ファシリテーターを務めるのは、カリフォルニア在住のSara Fancy(サラ・ファンシー)。

荒野を開拓して馬たちと共に生き、たくさんの人にヒーリングを届けている、とてもパワフルな女性です。

では、Saraが届けてくれるクラスの内容についてご紹介していきましょう。

2. Sara Fancyのファミリー・コンスタレーションについて

Saraは2008年にフランチェスカ・メイソン・ボーリング氏のファミリー・コンスタレーション・トレーニングを修了しました。

その後も様々なヒーリングを学び、数多くの実践を行い、現在は南カリフォルニアのシルバーホースリトリート(馬たちと共に行うセラピーの方法)にて、馬たちと共にファミリー・コンスタレーションセラピーを行っています。

この記事を読んでくださってる方の中には、Saraのシルバーホースリトリートや、2019年に日本で開催されたワークショップに参加された方がいらっしゃるかもしれませんね。

Saraはどんな時もたくさんのリソースを与え続けてくれます。

本当なら去年も来日する予定でしたが、昨今の事情でそれは叶わず、、、。

しかし、webでクラスが受けられるようになりました。

そうそう、大事なことをお伝えできてませんでした。

実は今回のクラス、8ヶ月間という長丁場です。

ベースになるのは昨年webで開催された『バウンダリー』。

動画を販売しています。

『バウンダリー 〜人と人との境界線を育てる〜』

▶︎このクラスをまったく知らなかった/初めてな人。

▶︎どちらか片方に参加した人。

▶︎どちらも参加した強者(ツワモノ)。

▶︎ポラリティセラピーの学びの途上にいらっしゃる方たち。

上記4つに当てはまる人なら、どなたでも今回のクラスにご参加できます。

まったく知らなかった/初めての人と、どちらか片方に参加されてる人、ポラリティの学びの途上にいらっしゃる方たちには特別なご案内があるので、ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです
※特別なご案内は終了しました。

  • ファミリー・コンスタレーションがどのようなものなのか
  • どんな時に有効なのか
  • 誰にとって効果を発揮するのか

これらのことをわかりやすく伝えるために、先月からSaraがライブをしてくれてます。

今のところ2回終了(次回は8月20日に zoomライブ開催)したんですが、これがもう、そのままお蔵入りになったらもったいないくらいの濃ゆ〜い内容でね〜。

「見逃してしまった」「見たいけどなかなか時間がない」「どこで見られるの?」といったお声もちらほら耳にするので、特に大事なところを抜粋し、ちょこっと補足してまとめることにしました。

『ファミリー・コンスタレーション・セラピーの基礎』が気になってたり、過去にSaraのクラスを受講されたことがある方は、ぜひ続きをご覧くださいね。

3. Q&A家族の問題に背を向けた時に起こること

家族の問題から背を向けた時、どんなことが起こるのか? ファミリーコンスタレーション的な視点で紐解いてみましょう。

ここではSaraがライブで話してくれたことを、Q& Aでまとめています。

ファミリー・コンスタレーションを行う上で知っておいた方がいいことは何ですか?

「まず前提として、自分の背後には自分をこの世に産み出した両親がいて、両親の背後にはまたそれぞれの両親(祖父母)が、その背後にはまたそれぞれの両親(曽祖父母)が存在している。父親の家系、母親の家系それぞれがつないできたからこそ今ここにあなたが存在するんです。それを事実として理解することがとっても大切になってきます」

Q) 例えば「こんな両親のもとに生まれてきたくなかった」、「自分が選んだわけじゃないのに」という気持ちをもっている場合、ファミリー・コンスタレーションを行うことによって、どんなことが起こり得ますか?

「両親は自分とこの世をつなぐ生命の綱のような存在です。両親によってこの世に生を受け、肉体が形づくられたという事実を無視したり無かったことにしていると、今世において自分こそが自身を無視したり、無き者として扱っていることになります。

そうなると自分の背後にいるであろう祖先たちの存在や、自分が命のつながりの中にいるという事実までもが無視されて、人間としての生命力が弱ってしまうのです。それは例えるなら命というバッテリーにコンセントがつながってない状態で、エネルギーが不足してしまいます。

家系的に未消化になっている問題をファミリー・コンスタレーションで整えると、生きることそのものが自分の手の中に戻ってきます。それは長らく家系に存在していたパターンを変化させ、滋養を与えることにもなるのです」

コンスタレーションを学んでみて、Sara自身にはどんな変化がありましたか?

「私はイギリスで生まれ育ちました。幼い頃は両親・親族との良い思い出がなかったので、その存在や関係を否定するようにして育ちました。自分の居場所というものが不確かで、常に落ち着きがない感じで生きていました。私は今カリフォルニアにいますが、Fancy家の中でイギリスを離れて生きているのは、私だけです。

ファミリーコンスタレーションを学んだことで、私は自分自身に価値観を見出しました。そして自分が属しているものや、自分がどこから来て、今どこにいるのか、どこからやって来たのかを、新しい視点で感じることができたんです。

ワークを行うことで、自分の価値観が養われ、足が地につき、今ここに生きてるんだ! という、居場所が定まった感じで生きていけるようになりました。

”家族を否定する” という視点から、違う視点を学ぶこと。ファミリーコンスタレーションのワークを学び、経験することでそれまでとは全く違う視点が芽生えてきたんです。

家族を否定することは、自分の価値観を否定することです。それは、自分を尊重できてない、ということでもあるんです」

Saraの話を聞いてると、祖先は縦のライン、兄弟は横のラインってイメージが湧くのですが、兄弟についてもワークできますか?

お兄さん(姉)に難しさがある場合、ファミリー・コンスタレーションはとても良いヒーリングになります。

彼らは自分より先にこの世に生まれてきている存在ですよね。

コンスタレーションでは、兄弟同士の関わりを見ることも出来るし、代理(象徴)を使うことで兄弟たちがどこを見ているのか、何を気にかけて何をミッシングして(失って)いるのか、認めてないのかが解き明かされるでしょう。

兄弟間で何かトラブルがある時は、父親か母親のライン(家系)で、似たようないざこざやトラブルが繰り返されてないか? そのパターンを見ていくことができます。

また、家族の中で秘密にされてきたこと、隠されてきたものがあることによってエネルギーが滞り、そういったパターンに陥ることもあります。

ワークで様々なことが明らかになると、時として “秘密を知らなかったほうが良かったのでは?” と思うことがあるかもしれません。ですが、真実を知って認識することが重要になる時もあります。

暗闇にある秘密というものは、大きな秘密として盤上に表現されます。

例えば代理(象徴)に馬を選んだとしましょう。

秘密は「象のような大きい馬」として盤上に表現され、存在を主張してきたりします。

ここで別のストーリーを紹介しますね。

ある男性の話です。彼は、兄弟の父親が違う人物であることをなぜか知っていました。

実のところ、彼の父親だけが兄弟とは違ったのですが、自分の周囲の人たちはその事実を知ってたんですね。

これはもう、本当に大きな欺き(あざむき)になります。

そして、このようなことが家族間の問題をつくる原因になることがあります

自ら命を断つことが多い家系では、どんなことが発生してるんでしょう?

「家系的に自死が発生するパターンが残り続けているケースだと言えるでしょう。この場合、次の世代に同じパターンを持ち越さないようにするために、コンスタレーションはとてもよく働いてくれます。

そのほかにも、例えば「強度の鬱(うつ)状態」や、「子どもが幼児期に亡くなってしまう」「長い闘病生活がある」というのもパターンです。

ファミリーコンスタレーションで未解決のパターンに働きかけていくことは、同じパターンを繰り返さないための予防にもなります」

9月から始まるコースを受ける前に、何か準備することはありますか?

「自分の家系についてあらかじめ調べておくといいでしょう。親族の名前や誕生日、職業を調べて何らかのパターンが発生してないかを見てください。

これは私のケースなんですが、自分の家系を調べてみると興味深い発見がありました。

大叔父さんが有名なフィルムプロデューサーで、こんなところに自分のリソースがあるなんて!と驚きました(Saraは元ミュージシャン)。

また、違う叔父とは誕生日が同じで、彼は誕生日にこの世を去っていました。

それとは別に、Fancy家には面白い共通項があることもわかりました。

従兄弟の叔父の叔父は1940年代にゲイであるとカミングアウトしました。

当時はゲイへの風当たりがかなり強かったのですが、彼はまったく普通にカミングアウトしていたようです。

そして、そんな彼の両親の世代は、愛人とその子どもが家族と同じ敷地内に暮らしていて、しかもそれを隠さずにオープンにして暮らしていたそうなんです。

わかりますよね。ここでの共通項は「オープンであること」「他人の目を気にしないこと」です(爆笑)。

これらの事実は私にとって大きなリソースになりました。

というのは、私はあまりにも自分の家族と生き方が違っていたからです。でも家系にそのような人たちが存在したことを知れて、自分の人生に一致感が生まれたんです」

濃厚なQ&A、いかがでしたか?

もしかしたら、ここまで読んでくださった方の中には、更にこんな疑問を持たれてたかもしれません。

  • どうしたら自分自身の家族と、祖先たちと良いつながりを持てるのか?
  • 家族が今の状態になった理由は何なんだろう?
  • 家族のことを思い浮かべた時、ポジティブな気持ちになれないのはなぜ?
  • そもそもの原因は一体どこにあるんだろう?

Saraがファシリテートするファミリーコンスタレーションでは、このあたりのことも丁寧に紐解かれる予定です。

長年の家族問題、もしくは家族とつながることに対して感じていた難しさが、解ける時が近づいてるかもしれません。

さて、何かとパワフルなファミリー・コンスタレーション。

そのファシリテーターとしてワークを行えるようになるためには、どうしたらよいのでしょうか?

4. ファシリテーターとしてコンスタレーションを行うには

ファミリー・コンスタレーションのファシリテーターになるには、ファミリーコンスタレーションを学び、体験し、理解し、実際に行っていくことです。

こう聞くと「当たり前やん」と思われるかもしれませんね。

ただ学ぶだけならそうでしょう。

しかし、9月からはじまるSaraの『ファミリー・コンスタレーション・セラピーの基礎』では、ファミリー・コンスタレーションと、セラピーを安全に行う上で必要なことが同時に学べる特別な内容になってます。

セラピーの現場において、安全に場をホールドすることはセラピストやファシリテーターの大切な役割のひとつ。

安全な場であれば、クライアントは無意識のうちに「安全」と「安心」を受けとり、しっかりとプロセスしていけます。

セラピーの現場において、クライアントはとても無防備な状態にあるため、セラピストやファシリテーターの有り様は、セッションに大きく関わってきます。

このあたりのことは「経験」と言ってしまえばそれまでですが、経験を積む前段階でセラピストとしての有り様やヒーリングのプロセスを理解できれば、ずいぶん違ってくるのは明白です。

ましてや数多くの知識と経験、絶え間ない実践を行っているSaraがしっかりホールドしてくれる場で学ぶことは、大きなリソースになることでしょう。

『ファミリー・コンスタレーション・セラピーの基礎』webクラスは、今すでにセラピーの現場にいらっしゃる方には、事例の宝庫とリソースになるはずです。

そして、それは肩の力を抜いて気楽にセッションを行う余裕にもつながることでしょう。

今はまだセラピーの現場に立たれてない方、身近な人にこのワークを紹介したいと思ってらっしゃる方々にとっては、実践を間のあたりにし、実際にワークを行い経験することで、大きな財産が築き上げられることでしょう。

8ヶ月にわたって展開される『ファミリー・コンスタレーション・セラピーの基礎』では、家系を紐解くとともに、自分自身をも深く紐解くことになります。

心の準備はあってもなくても大丈夫。

興味をもたれたなら、それがクラスの始まりです。

それでは『ファミリー・コンスタレーション・セラピーの基礎』webクラスの詳細をご案内します。

5. 『ファミリー・コンスタレーション・セラピーの基礎』webクラス受講方法

受講方法の詳細は、こちらをご覧ください。

上記リンクでお知らせしてるように、理解を深めるため、あらかじめ受講が必要なクラスがあります。

『ファミリー・コンスタレーション・セラピーの基礎』をご受講の方に限り特別価格のご案内をしてますので、ご確認ください。
※終了しました。

また、「以前Saraのワークを受けたかクラスに参加したか、すっかり忘れちゃった」方は、お早めに事務局までお問い合わせください。

なるべく早めに、、、(小声)。

9月にはじまる『ファミリー・コンスタレーション・セラピーの基礎』webクラスにおけるSaraの大きな意図は、「しっかりコンスタレーションを構築できるようになる」「ヒーリングが発生する道筋を深いところで知っておく」です。

それは自分自身を癒し、また癒やされる旅であるのかもしれません。

『ファミリー・コンスタレーション・セラピーの基礎』webクラスに関して質問がある方は、9月8日9:00AMからzoomで無料のライブがあります。

当スクールの主催者であり、Saraの通訳を務める早志享子がホストとなってあらゆるご質問にお答えします。

ファミリー・コンスタレーションの視点から紐解かれる数々を、どうぞお楽しみに。

8/20日にSaraがLiveをしてくれました。
トピックは『うつと感情的な中毒性について』
です。

ライブ動画はこちらです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

(writer:えだ豆)

POLARITYTHERAPY SCHOOL OF JAPAN
神戸市六甲のヒーリングアートスクール。ストーン博士の生命への哲学をグローバルな視野から学びながら、ひらかれた柔軟な心と体を養う方法を会得し、人生を謳歌するセラピストとして生きていくことをサポートします。
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