「自分が囚われている よくない考え方の核を捉える おすすめの方法はありますか? リリースしたはずなのにまた出てくる場合、核を捉えるられてないのでは? でも どうしたらと……」
Instagramのご質問をSaraに投げかけたところ、“ファミリー・コンスタレーションの視点でお答えするなら” と前置きをしたうえで答えてくれました。
「現在問題になってるものは、だいたい凝縮されて現れてくるんです。例えば曽祖父母の問題が祖父母へ、そこから父母に。と、いったように。
そうして受け継がれてきたミッシングピースを明るみにしてワークすると、同じパターンが発生することはなくなります(※ミッシングピースを見つけるのは数あるワークの中のひとつの方法)」
自分が囚われている考えや、よくない考え方ってなんでしょう?
人間は「考える」ことによって行動が生まれる動物だといいます。
囚われているものがあるとして、「考え」が同じままなら、何かが発生した時に似たような結果になるのはうなずけますね。
今回が3回目になるSaraのライブは「うつ」と「感情的な中毒」がテーマでした。
- 人間関係の中でよく発生する隠されたロイヤリティ
- 無意識的に繰り返される家族間の問題とその役割
- 影響を受けずに自分の人生・自分の運命を生きるには?
というトピックに、ファミリー・コンスタレーションの視点から考えられることを話してくれました。
この記事は2021年8月20日に行われたライブの内容を整理し、読みやすくまとめなおしています。
ライブをご覧になられた方は思い出しと頭の整理に。
はじめての方にとっては、うつと感情的な中毒性を脱し、自分の人生を生きるためのヒントになるかもしれません。
良かったら目次を見て、気になるところから読んでみてください。
【目次】
1. うつについて
・自分の人生を生きられないのはなぜ?
・深刻なうつの意外な理由
・隠されたロイヤリティを発見し自分の人生を生きる
2. 中毒性について
・中毒性のあるものにハマっちゃうのは実は…
・ネガティブな感情に何度も引きもどされる時の対処法
3. Q&A
・ファミリー・コンスタレーションでいうところの「問題の発生」とは?
・存在は知ってるけど関わりのなかった親戚でも自分に影響するんでしょうか?
4. まとめ
***
1. うつについて
・自分の人生を生きられないのはなぜ?
「うつ」をファミリー・コンスタレーションでワークしていく時、先祖の何か(自分ではない存在)と自分がぐちゃぐちゃに混じりあっている状態になっていることが多々あります。
自分の人生を生きようとしてそれが出来なかったり、ある種やりづらさを感じるのは、自分以外の何かが関わってるからかもしれません。
ファミリー・コンスタレーションを現在の形に発展させたへリンガー氏の著書の中に、こんな話があります。
ある男性が強盗にあい命を落としました。彼が亡くなったのと同じ日に、彼の子孫が3人自殺をしているそうです。
自殺をする家系と一言で片付けられないものを感じます。
自分では知らなくても、家系をたどっていくと見えてくるものがあるかもしれませんね。
・深刻なうつの意外な理由
もうひとつ、Saraのクライアントのケースをご紹介します。
ある日、深刻なうつに悩む女性がSaraのところにやって来ました。
彼女は二十代半ばでしたが、長いこと投薬治療を受けている状態でした。
幼少期に辛いことがあったとか、人生に大きな出来事が発生していたわけではなかったので、そこまでの深刻なうつ状態になってる理由がわかりませんでした。
しかし、ファミリー・コンスタレーションのワークをすると、その理由が明るみになりました。
彼女は昔(日本でいうところの)こっくりさんで遊んだ時に、第二次世界大戦で首を切られて死んだ女の子の霊がやって来たことがあったそうなんです。
クライアントの女性が深刻なうつになったのはそれ以後のことでした。
Saraはクライアントに取り憑いた霊が出ていくように、コンスタレーション後にセレモニーを行ったそうです。
ファミリー・コンスタレーションでは、物事の象徴となる代理を立ててワークしていきます。
この女性のコンスタレーションの場合は、うつを象徴する代理を立てました。
そうすると、「深刻なうつの原因はクライアントではなく、取り憑いていた霊だった」という根本的な原因が浮かびあがってきたわけです。
“ご先祖の誰かが完了できなかった何か”がクリアーに浮かびあがってくることもあるそうなので、これは実際にワークしてみなければわからないところですね。
原因がわからないものが明るみにでて、とてもクリアに理解できるようになるのがファミリー・コンスタレーションです。
自分が預かり知らないところで何かが発生して、それに影響を受けてるとしたら、、、あなたはその理由を知りたいと思いますか?
・隠されたロイヤリティを発見し自分の人生を生きる
Sara曰く、「ファミリー・コンスタレーションでよく発生するのがブラインドロイヤリティ」だそうです。
例えば、ものすご〜〜〜〜〜く苦しんで亡くなった人に対して、「何よりもその人を優先する」という無意識のロイヤリティを植えつけられていることがあって、そうなると、自分では無意識なんだけど「ものすごく苦しんで亡くなった人とともに苦しみ続ける」という状態が発生してしまう。
自分のものではないのにずっとその状態に居続けなければいけないというのは、、、これはもう想像するまでもなく苦しいことです。
ファミリー・コンスタレーションは、人と人との関係性をリセットして、自分のものではない執着を解き放つことができます。
自分のものではない、誰かの人生。
自分のものではない、誰かの運命。
自分のものではない、誰かの執着。
そういったものを無意識に生きようとしてたなら、本来の自分の人生を生きられないのは当然のことでしょう。
自分の人生がリアルに感じにくかったり、複雑すぎてわけがわからなくなったりすることがあれば、ファミリー・コンスタレーションでワークしてみるといいのかもしれません。
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さて、ここまではうつについてお話しして来ました。
次は、「感情的な中毒性」についてSaraが話してくれたことをお伝えしていきます。
2. 中毒性について
・中毒性のあるものにハマっちゃうのは実は…
お酒やドラッグ、ジャンクフードといった、本来の自分を妨害するものを摂りたくなることはありませんか?
「身体に良くないけどやめられない」「手が止まらない」「ついつい買い置きしてしまう」など。
悪癖と言ってしまえばそれまでですが、中毒性のあるもの摂り続ける時は、目には見えない、隠されたロイヤリティが発生してることがあるらしいんです。
それは「一緒にいたい」という強い気持ちが根っこにあって発生してる出来事なのかもしれない、というのだから驚きです。
中毒性と、強い気持ち。
この二つにどんな関係性があるのか?
そもそも「一緒にいたい」って何なのか?
順番に紐解いてみることにしましょう。
まず初めに、「一緒にいたい」気持ちについて。
例えば、生まれなかった子どもや、妊娠中にお腹の中で亡くなってしまった子どもに対する母親の気持ち。
兄弟姉妹の間にある、引きあう気持ち。
双子がお互いにもつ、強い執着。
このような気持ちをもちながら片方が先に亡くなってしまった場合、残された方は意識の奥底に「何があってもあなたの後を追う」というベクトルが発生しやすくなります。
つまり、「あなたがそちら(死の世界)にいるのなら、私もそちらに行きましょう」という、ロイヤリティが形成されていると言えるんですね。
そしてこのベクトルと無意識のロイヤリティこそが執着の根っこになってたりします。
ここで言う無意識には、「亡くなった兄弟姉妹がいることを知らない」であったり、「知らないうちにお腹の中で子供が流れていて、母親さえもその存在を認識してない」ということも含まれます。
実際のところ、先に亡くなってしまった身内というものは「(生きてる人と)一緒にいたい」という気持ちはあれど、ただただ「幸せに生きてほしい」と願ってるものなんですが、その声はもちろん生者には届きません。
死者と生者は会話できないので、その願いを生者が知ることは無いわけです。
そうなると無意識のロイヤリティが発生し続け、中毒的な生き方、中毒的な考え方、執着にまみれた生き方に人生が傾いていくかもしれないんですね。
こういった、なぜかわからないけれど自分の人生を生きられないことって、程度の差こそあれ、よく発生してることではないでしょうか?
これこそが中毒的な感情の発生源なんです。
さて、こんな状態をファミリー・コンスタレーションでワークしていく時はどうするのでしょうか?
そう、先ほどお話したのと同じ。
代理を立て、死者と会話をしていくんです。
コンスタレーションの中で、生者と(代理を立てた)死者は、「お互いが死んだら、私たちはやがて必ず一緒になれるよ」と話し、会話を重ねていきます。
代理を介すことで、それまでぐちゃぐちゃに混じりあってたものが整理されて、話せるようになるんですね。
なんとなくイメージできましたか?
さて、ここまでは身内、身内になるはずだった近しい存在の話をしてきました。
ファミリーと冠がついてるので、家族だけに有効なワークだと思ってらっしゃるかもしれませんが、実はファミリー・コンスタレーションは、身内以外の存在にも働きかけることができるんです。
例えばターミナルケアに入ってたり、何らかで死期が近づいてる方たち、深刻なうつや中毒状態にある方と関わっている立場の人、暮らしている土地との文化や交流が絶たれてしまっているケースなどがそれにあたります。
このような場合でも、代理と会話したりアイコンタクトを取ったりといった方法を用いて、心と心で交流していくことが大きな助けになったりします。
前回のライブで、自分や自分の両親、先祖の存在を「無視する」「背を向ける」とどうなるか? といったことをSaraが話してくれてましたね。
今回の内容とあわせて考えるとすごく理解できる気がするんですが、皆さんはいかがですか?
・ネガティブな感情に何度も引きもどされる時の対処法
ヒーリングされている、しっかりワークしているのに、気がついたらまたネガティブな感情に引っ張られてしまう。
こんな経験をおもちの方や、身近な方に近い状態の方がいらっしゃっるなら、ここから先は要チェックです。
なぜなら、Saraのファミリー・コンスタレーションのワークはこんな状態の時にとてもよく働いてくれるからなんです。
ネガティブな感情に何度も引きもどされる時は、コンスタレーションの中で両親や祖父母の代理を立てて、それらとしっかり目を合わせて「命をくれてありがとう」と全身全霊で伝えてみることです。
「心からそう思って伝えられたなら、ネガティブな感情は入る隙がない」とSaraは言ってました。
この部分、もしかしたらハードルが高いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
それもそのはず。
ネガティブな感情に引っ張られたり、その状態にドップリ浸ってるのが自分にとって丁度いい時って、「嘘をつかれた」とか、「裏切られた」、「欲しいものがずっともらえなかった」という気持ちがそこに残っていることがあるんです。
何か完了できてないものがあるなら、感謝を伝えることにモヤモヤしてしまうのは当然のこと。
ネガティブに引っ張られるのは「感謝する」という気持ちが失われてることでもあるので、モヤモヤするわ、引っ張られるわでもう大変。
この大変さやしんどさって、自分にしかわからないところが多いと思うんですよね。
だからこそ、物事の整理と、隠されたものを明るみに出すことが必要になってくるんです。
もちろん「状況を変えたいなら」の話なんですけども。
ファミリー・コンスタレーションのワークでぐちゃぐちゃに混じりあってるものを整理した時、自分にとって何が未完になっているのか? また、自分以外のものの何が完了せずに放置されているのか?といったことがクリアになります。
私たちそれぞれが、生きてここに存在してることがどれほどありがたいことなのか、喜びの大きいものなのかを余すことなく感じられた時、「どうして今ここに存在してるのか」に意識が向きはじめるとSaraは言います。
実際、魂だけの存在ではなく、肉体をもって今ここに存在してるのは奇跡のようなもの。
たくさんの命のつながりとミラクルで生きていると考えると、スケールの大きさにため息がでます。
とはいえ、全ての人が生きることに対して準備万端なわけじゃないのもまた事実でしょう。
「幸せに生きるぞ!」という気持ちになれない人、何か大変な状態の只中にいて混乱している人もきっといらっしゃると思います。
人は知らないうちに憤りや満たされない感情を溜めてしまいがちな生き物です。
時には「どうして私だけが」という気持ちになることもあるでしょうし、それが悪いことだとは思いません。
でも、冷静に見ればそれは単に誰かと自分を比較して勝手にそう思ってるだけで、実際には「こうあるべき」「これが正しい」といった考えを手放せてないだけだったりするんです。
その考えがどこから来てるのか?
それは自分のものなのか?
こういったことにも、しっかりワークして行けるのが9月から始まるファミリー・コンスタレーションです。
そもそもの自分の感じ方、フィーリングがどんなものなのか。
そしてそれを手に入れた時に広がる可能性がどれほどなのか。
そんなことを感じられる、またとない機会になるかもしれませんね。
お申込みはこちら3. Q&A
さて、ここからはライブに参加された方のご質問をシェアさせていただきます。
・ファミリー・コンスタレーションでいうところの「問題の発生」とは?
Q)「ファミリー・コンスタレーションでいうところの「問題の発生」は、エネルギーの循環がうまくいってないと捉えて良いですか? そして、ミッシングピースというのは今日の例だと例と繋がってるとか、祖先の誰かと繋がってると言うことだったと思うんですけど、例えばそれが生きてる人、家族ってこともあるだろうし、一度も会ったことがなくても強くつながってる人、みたいなケースもありますか? 会ったことが無いけど存在を知ってる親戚のおじさんとか」
A)「ミッシングピースというのは大抵の場合において亡くなってる人のことが多いです。ここではお父さんと娘がいて、お母さんが先に亡くなってるというケースを例にして話していきます。
この場合、父・母・娘という関係性の中でミッシングピースになっている母親の役割を、娘が代わりに表現している場合があります。
母親が生きてるか死んでるかは関係なくて、要するに、その役割の存在が家族の中に無いので、娘が代役になっていると考えるんです。
父親の存在がない家族の中に息子がいる場合も、同じようなことが起こります。
父親のエネルギーを息子が吸収して、混じり合ってぐちゃぐちゃになってしまった状態です。
こうなると、本来なら母親と息子という関係性であるにも関わらず、父親(ミッシングピース)=息子と母親という形で表現されてしまうことがあります。
このケースでも父親の生死は問題ではありません。そして、こういったことはよく発生することなんです。
少し話がそれますが、コンスタレーションの議題について話します。
時々家族の誰かの代理になってファミリー・コンスタレーションを受けようとする人がいます。
例えば「兄が大変な状況にいるので、どうにかしてあげたいから私が兄のかわりにコンスタレーションを受けます」というように。
残念ながら、ファミリー・コンスタレーションでは誰かの代理になってワークすることはありませんが、この場合はクライアント本人とお兄さんの関係性についてワークすることができます。
そしてそうすることで家系の問題が明るみに出て問題がクリアになりますし、何よりもブレずにワークを行えます。
お兄さんの様子が気になってるなら、もうその時点であなたとの間に「何か」が発生してるということなので、つまりそういうことなんです」
ここまでのところ、いかがでしたか?
現代において、父親不在、母親不在はよくあることなので、問題だと考える人は少ないと思います。
でも、目には見えないところで何が発生してるのか、何が隠されてるかはわからないですよね。
原因がわからないものが明るみにでて、とてもクリアに理解できるようになるのがファミリー・コンスタレーションです。
ずっと答えが出ないモヤモヤを、今こそワークする時なのかもしれないですね。
4. まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事ではうつと感情的な中毒性についてお話しました。
私自身が記事をまとめながら気づいたのは、自分では見過ごしてるものの大きさです。
自分にとっての当たり前は、もしかしたら隠されたロイヤリティなのかもしれない。
自分が家族のなかで担ってきた役割は、もしかしたら誰かの未完了なプロセスなのかもしれない。
これまで突破できなかった、難しさを感じていたあれやこれやは、ご先祖の誰かの執着を自分のものとして感じていただけなのかもしれない。
かもしれないを理解と確信に変えたいなら、実際にSaraのファミリー・コンスタレーションを受けて、問題を明るみに出す時なのでしょう。
9月から始まるSaraのwebクラス『ファミリー・コンスタレーション セラピーの基礎』は、海千山千の経験をもつSaraがファシリテーターとなって進んでいきます。
どんなセラピーや学びもそうだと思いますが、何かをしっかり理解するには実際に自分で経験するプロセスがどうしたって必要になってきます。
今回のwebクラスは8ヶ月の間たっぷりプロセスしていく時間が用意されていて、同時に、ファシリテーターとして安全にコンスタレーションを展開する方法をしっかり学んでいきます。
実際のところ、家族や家系の問題は根が深いもの。
まずは、自分の状況を知ること。
そして、自分の運命と人生を生きることを始めていきましょう。
9月8日開講の『ファミリー・コンスタレーション セラピーの基礎』は、こちらからお申し込みいただけます。
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(writer:えだ豆)