RPP/CSU 東京クレニオ3前半:クラスレポ

クレニオ3クラス、
4日間のうち前半の2日間が東京にて開催されました。

 

クレニオ3前半のクラスは、

硬膜管の状態をリスニングし、リリースするための基本的な方法を学ぶこと
セッションの中で、クライアントがプロセスのどの段階にあるのかを認識すること

これらのテーマに沿って進められました。

 

脳内で産生された脳脊髄液が、
頭蓋から仙骨へ循環する際に通るのが脊柱の中心にある脊髄です。
脊髄を包んでいる膜のことを、硬膜管と呼びます。
硬膜管のねじれや固さは、脳脊髄液のスムーズな循環の妨げになります。

クレニオセイクラルワークは、
この硬膜感のねじれをリリースし、
脳脊髄液の流れを本来の自然な状態にもどしていきます。

クレニオのセッションでは、とても重要なポイントとなる硬膜管について、
クラスでは手技を用いた実践を通して学んでいきました。

 

硬膜管のリスニングと、触診、リリースの方法を学ぶ

硬膜感の捉え方とリリースの仕方について、様々な方法を練習しました。

 

足裏から身体に振動を与えて、身体の揺れ方からねじれている部分を推測する

 

筋肉が固くなっている部位に圧を加え、その付近の硬膜管を緩める

 

膝裏をホールドすることで、腰の関節の圧迫をゆるめ、硬膜管をリリースする

 

足首、鼠径部、横隔膜など、身体の特定の部位に触れて、
身体の状態を聴く(リスニングする)ことで、硬膜管のねじれを見つける

 

このクラスで学んだことは、
硬膜管を捉えられるようになるための練習方法です。

硬膜管の触診は、1日で習得されるようなものではなく、
常に硬膜管を意識しながら、たくさんのセッションをしていく中で
意識せずとも、硬膜管の状態をチェックする態度が身につくようになっていきます。

 

 

セッションの中で、クライアントがプロセスのどの段階にあるのか、を認識する

クレニオセイクラルワークでは、
セッションの中で、

① 刺激・活性(アクティベーション)
② 混沌(カオス)
③ 循環(サーキュレーション)
④ 鎮静(ピース)
というプロセスが起こります。

 

最初に起こる、刺激・活性は、
クライアントの身体に手で触れたり、なんらかの手技をほどこすことだけでなく、
クライアントの身体の固さを感じたり、
この部分にアプローチしよう、と、意図しただけでも刺激・活性が始まっていくということです。
クレニオセイクラルのワークは、とても繊細なものなのですね。

次の混沌では、クライアントの身体に動きが出たり、
場合によって居心地の悪さや痛みを感じたりすることがあります。

混沌の状態をすぎると、身体の固くなっている部位に流れや温かみを感じたり、
クライアントの血色がよくなったり、呼吸が深くなったりします。
このような変化は、循環のプロセスに入ったサインと捉えられます。

そして、プロセスの最終段階、鎮静では、深いリラックスに入ります。
神経が休まり、思考する脳の活動が止まり、身体の力が抜けてゆったりと呼吸ができます。
クライアントが眠ってしまうこともよくあります。

施術者が、クライアントの身体や顔色の状態から、
どのようなプロセスの段階にあるのかをしっかり認識することで、
クライアントに安心感を与え、セッションが安定することになります。

クラス中の練習では、
「平和な感じがした」と、
まさに、鎮静=ピースという感想も聞かれました。

 

 

講師のきょうこさんからは、
内側の目(inner eye)を鍛える、と言うお話がありました。

目に見えない、直接触れることができない硬膜管を捉える時、
自分の感覚を信頼すること、感じたことを全部肯定する態度をもつこと、
その一方で、感覚だけに頼りすぎない、バランスを持つことがとても大切、と。
繊細なクレニオのセッションでは、
施術者のバランスの取れた態度、中庸の態度がとても重要ということでした。

そして、
なぜそこに手をおいたのか、
手をおいた部分が、ワークの後にどう変化したのか、
丁寧に振り返ること、確認することを繰り返すことで
自分のワークをより洗練させていくことが必要ということでした。

 

 

クラスに参加して、
今までのクレニオのクラスで何度となく耳にしてきたけれど、
雲をつかむような存在だった硬膜管が、
実体をともなったものとして捉えられる距離に近づいた、という感覚でした。

また、クライアントの身体の状態や反応を丁寧に観察し、確認することで、
クレニオ1とクレニオ2で学んできたこと、
意識でとらえたことを、身体に落とし込んでいく術を知ることができました。

今回のクラスにご参加の皆様、
しばらくは、「なにはともあれ、硬膜管」です!
ご自身のクライアントに、さらに洗練されたセッションを提供できるように、
しっかり実践を重ねていきましょう!

 

 

(レポ:須崎千文)