クレニオセイクラル 頭蓋仙骨療法とは

クレニオセイクラルとは身体の中心軸である
クレニアル(頭蓋)セイクラル(仙骨)システムを調整するセラピーです。

クレニオセイクラルセラピーはアメリカでのオステオパシー療法の生みの親であるDr.Andrew Taylor Still M.D,D.O(ドクター アンドリュー・テイラー・スティル)の直弟子であるDr.William Garner Sutherland (ドクター ウィリアム・ガーナー・サザーランド)が提唱した手技療法です。

クレニオセイクラルセラピーの歴史
クレニオセイクラルセラピーについてお話しする前に、まずはその歴史をわかりやすく紐解いてみましょう。

クラニオセイクラル・セラピーの歴史は、1900年代初頭、Dr.サザーランド(1873‐1954) の発見から始まりました。 当時オステオパシーを学んでいたDr.サザーランドは、解体された頭蓋骨の縫合を観察して側頭骨と魚のえらとの類似性に着目し、「頭蓋骨と呼吸が関係しているのではないか?」という仮説を立てました。その後自分自身や家族への実験や調査をくり返し、癒合して固まっている頭蓋骨には呼吸に似た僅かな動きがあること、頭蓋骨の呼吸のような動きは体液と関連があることを仮説として打ちたて、それに基づいて臨床を重ねていきました。 その後、Dr.サザーランドの弟子であるDr.ローリン・ベッカー(1910‐1996)らによってさらに研究され、1970~1980年代にはジョン・E・アプレジャー博士らのミシガン州立大学における研究により、実際に頭蓋骨が一定のリズムを持って動いていることが証明されました。(wikipediaより抜粋)

Dr.サザーランドはオステオパシー医であったため、クレニオセイクラルセラピーは、当初オステオパシーの一環として教えられていました。

 

クレニオセイクラルセラピーとポラリティセラピー
ポラリティセラピーの創始者であるDr.ストーンとDr.サザーランドは同時期に臨床を行い、新鋭的なホリスティックなセラピーの発展において、互いに意見交換を繰り返していたと言われています。

クレニオセイクラルセラピーの初期の頃は生体工学としてのバイオメカニカル、「骨格構造が適切な位置にあることが健康的な機能の基である」というDr.アンドリュー テイラースティルの魂の言葉に基づき発展してきました。Dr.サザーランドが活躍していた後期には、人体を精妙な生命エネルギー場としての理解を深め、よりクライアントの治癒力を引き出していくことに重きをおいたバイオダイナミクスの方法が確立されていきました。

このバイオダイナミクスの発祥に大きく携わっているのが、イギリスでご活躍中のFranclyn sills(フランクリンシルズ)氏です。彼は長年ポラリティセラピーを行っており、彼の著書『バイオダイナミクス』の中には、Dr.ストーンについての言及が多数明記されています。

Dr.サザーランドの活躍の後、アメリカ全土において生体工学としてのバイオメカニカルな手法を構築し、クレニオセイクラルセラピーを医師免許を持たないすべての人に門扉を開いた功績者が、Dr.Upledger(ドクター アップレジャー)です。Dr.アップレジャーは大学で多くの研究を行い、最も多くの後継者を残しています。

クレニオセイクラルワークの原理
クレニオセイクラルワークの原理はなかなか複雑なのですが、ここでは出来るだけやさしくお伝えしていきます(複雑な学びをやさしく紐解くならこちら)。

頭蓋の内側、脊柱の内側は、おたまじゃくしのような形の硬膜があり、その中に脳や脊髄という生命活動の中枢が脳脊髄液に保護されながら存在しています。脳脊髄液は固有のリズムを奏でながら、絶えず拍動を続けています。仙骨、後頭骨はその液の動きを大きく反映し、ダイナミックに動きます。

「上に在るものは下に在るがごとし」という言葉の通り、仙骨と腰椎をつなぐ仙腰関節、頭蓋と頚椎の接合部である環椎後頭関節(O/A関節)は非常に大切な部分です。

ここの動きに制限があると脳脊髄の流れにも大きく影響し、身体にとって良いとは言えない環境となります。クレニオセイクラルワークでは、まずこの2つの関節の可動制限をリリースし、脳脊髄液の流れをスムーズにしていきます。さらに硬膜管の捻れをリリースしながら内側の緊張にも働きかけ、すべての関節の動きを活性させていきます。

クレニオセイクラルワークでは、身体の中の緊張や捻れの解放が背骨の中の硬膜管の中から発生するように促していきます。外側から骨格や筋肉にアジャストするカイロプラクティックやオステオパシーとの方法論の違いはこの部分でしょう。

熟練したクレニオセラピストは、全身のどこからでも脳脊髄液の波の波紋を手で観察できます。「身体は70パーセントが水で出来ている」と聞いたことはありませんか? ではここで、ちょっと想像してみてください。人間の体は皮膚で保たれている水風船のようなものだと。そして、水風船の中に、もうひとつ「硬膜」で覆われた水風船が存在してると。

このイメージを持ちながら身体の内側の奥深くで発生している波の状態を触診し、同時に身体の中心軸に存在している硬膜の捻れや固着を触診していくのがクレニオセイクラルワークです。言い換えると、脳脊髄液の流れの滞りを硬膜の動きで捉え、液の滞りを解いていきながら、同時に骨格構造、筋膜の固着を解いていく事がクレニオセイクラルワークの特徴なのです。

脳と神経
神秘である脳や神経はすべて脳脊髄液により保護されてるといわれてます。硬膜によって保護されている脳の中に4つの空洞(脳室)があり、脊柱の中にも空間があり、脳室もそれに付随する神経も、すべては硬膜に包まれた中を脳脊髄液が浸しているという構造があります。

中枢神経の仕組みはとても精妙です。この水圧をもって首の上に頭(脳)が持ち上げられ、神経管も外界の刺激から守られながらバランスされている、とても不思議な構造です。

 

クレニオセイクラルワークを受けた時、「頭が軽い」「首がふわふわしててとても楽になった」「頭も体もスッキリしてる」というご感想が多いのは、人体に備わる絶妙なボディバランスが戻ったあかしなのかもしれません。クレニオセイクラルワークを体感しながら学べるのは、こちらです。

脳脊髄液と神経
クレニオセイクラルワークの基本原理は、心身のすべてがこの脳脊髄液の拍動に繋がりなおす事と前述しましたね。ここをもう少し深掘りしていきます。

ポラリティセラピーの創始者であるDr.ストーンは、「すべての手技テクニックは、脳脊髄液の流れの活性、蘇生に結びつかなければ持続的な治癒にはつながらない」と言及しています。
例え骨格構造に変化をくわえて筋肉をほぐしても、その部位に脳脊髄液の流れがもどらなければ、骨はまた施術前と同じ位置に戻り、筋肉も再び癒着のある状態にもどっていきます。ですので私たちクレニオ及びポラリティセラピストは、整体、整骨手技を用いながら、すべてのテクニックに脳脊髄液の活性、及びエネルギーカレントの活性を合わせて行っていくのです。

クレニオセイクラルワークの美しさの一つに「中枢神経のリラックス効果」、「自律神経系のリセット効果」、「蘇生効果が著しく高い」ことがあります。例えば事故の後、手術後の回復を促進する効果が期待できます。また、心労に伴う不眠や免疫不機能状態にも大きな効果が期待できます。

大きな効果が期待できるのは、それだけクレニオセイクラルワークがよく働くということです。なので、プラクティショナー(施術者)が頭部に施術する時は、繊細でいて優しく、注意深く、ニュートラルに触れていきます。当スクールではそのあたりのことをたくさん学び、練習していきます。そうして初めて、頭蓋骨や頸骨の中にある硬膜の捻れをを解いていきながら緊張を解すことが出来るのです。

さて、脳脊髄液の流れを戻すのは筋肉だけではありません。左右大脳半球の中心にある松果体、下垂体へも栄養源である脳脊髄液の流れを戻していきます。この場所は脳硬膜そのものが緊張し、ねじれている場合が多く、それが原因で頭蓋骨の均衡が崩れ、顔が歪んだり、頭が傾いている事があります。もしかして、「整顔」や「顔の歪み」で検索したらクレニオセイクラルワークにヒットしたことがあるかもしれませんが、それもそのはず。頭蓋骨自体は28個の骨が絶妙に噛み合されたプラモデルのマシーンのような構造になっていて、顔の歪みや頭の傾きとも関係が深いからなんです。ちょうど歯車がお互いに関係しあって動く構造になっている、といえば伝わりやすいかもしれませんね。

頭蓋骨は固定することなく、脳硬膜内の脳脊髄液のダイナミックな波を受け、重なり、噛み合わさりながらも関節が固着することなく動いています。頸椎も胸椎も腰椎も仙骨も尾骨もすべてこの波を受け、動き続けています。クレニオセイクラルワークは頭だけでなく、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨部分の硬膜管の捻れもほどいていけます。身体の中に自分が知らない波がある。これって本当に不思議で、神秘的なことだと思いませんか?

 

「波」とは
Dr. アップレジャーが「波」を発見したのは、髄膜炎の患者の手術中、脊椎にメスをいれている時のことでした。偶然のことでしたが、脊椎の中にある硬膜管のもつ固有のリズムに気づいたのです。そのリズム(波)に同調し、共振することで、治癒力としての脳脊髄液の流れの活性をはかり、硬膜管の捻れをほどく力に変換する方法を構築してきたのが、クレニオセイクラルワークです。脳脊髄液の波の拍動に同調し自然とつながるならば、誰にでも治癒力を活性することができるといえます。もともと備わっているはずなのに、身体の捻れや筋膜の固着、心理的なものが原因で、この拍動に同調するのが難しい時があります。この部分を助けるのが、私たちプラクティショナーの仕事になります。

では次に、クレニオセイクラルワークがどのように働くかを、実際のケースに照らし合わせて解説してみましょう。

 

クレニオセイクラルワークの働き
ケース1:腰痛-腸
腰痛は腸の張りが原因になってることが多いです。この場合は消化力をあげていく必要はありますが、慢性的な腸の緊張を解くために、クレニオセイクラルワークを使います。実際のお体の状況によって異なる場合もありますが、頸部を走る迷走神経や腸腰神経の流れを調整しながら、腰椎部分の捻れ、骨盤内の緊張を解いていきます。なぜなら、慢性的に腸(お腹)に緊張を溜めていると、自発的に緊張を抜くこが非常に難しくなっている事が多いからです。また、腹部分だけに止まらず、頸部を通じて迷走神経、腸腰神経に同時にリラックスするように促すことで、お腹の緊張を優しく解いていきます。また腰痛を軽減するためには仙腰間接や腰椎部分の緊張を減らすことも必要です。同時に脊柱を支える筋肉や腹筋を支える状態にしておかないと、逆に腰が抜けてしまい、痛みが出てしまうケースも考えられます。単に「なんでも解けたらいい」というわけでもないので、このあたりは経験と知識が必要な部分ですね。 セラピーには、機能改善のためのエクササイズも含まれます。

当スクールでは技術以外のところも学んでいきます。腰痛を解く手技はもちろんのこと、腰部に関係する感情や思考的な働きにも目を向け、無意識的に溜め込んでいたことを解放することも合わせて学んでいきます。腰部に溜め込みやすい感情や思考の種類に関しては、「5つのエレメント」と「コミュニケーション」のクラスでしっかり学び、体感していきます。「5つのエレメント」では空・風・火・水・地をそれぞれ二日間、また、心身の相関性を理解するために「コミュニケーション」の学びを6日間。これらの学びは①自分自身との繋がりを育み、②大自然との繋がりを太く確かなものにすることを助け、③何よりもプラクティショナー自身が健康で、ニュートラルであることの大きなリソースになります。学びを終えた時には別人になっている、、、かも? 学びについての詳細はこちらからご覧になれます。

ケース2:腰痛-足首
足首の挫きが原因で腰痛になってる場合
足首の角度が悪くなり、骨盤に捻転が加わった状態で歩き続けているがために仙腸関節の可動(動き)が悪くなり、仙骨部分に蓄えられている生命力が減ってしまっている事があります。この場合は、足首の調整とその部位を包む筋膜に脳脊髄液の流れを戻す事が必要になります。そうすると骨盤の歪みが軽減され、本来の機能が戻ります。ケース1とは全く違う原因が骨盤や腰の痛みを生じさせているのがわかる、良い例かもしれませんね。このケースでは骨盤の歪みや腰椎部分、合わせて足首と反射している部分である頭部、頸部両方の捻れを解きながら、最終的に足首や足底の調整を行います。セッションの最中に、「何十年も前に発生した足首のねん挫」のことを思い出したり、痛みをリアルに感じたりすることもあります。そしてセッションが進む中で、「気がつけば長年、足首の可動に制限がかかっていたものが全くなくなり、合わせてふくらはぎが生き生きと動き始め、心臓の負担が減り、血液循環が活性され、慢性疲労が減る」などという棚からぼたもち状態に治癒が進む場合もあります。このあたりは個人差があるところですが、身体が治癒するためのプロセスは本当に神秘的で、深いものです。

ケース3:腰痛-使いすぎ
腰の使いすぎから発生する痛みがあります。男性によくある「重たいものを持ち続けすぎたがために慢性疲労になる」といったケースです。この場合、負担が過度にかかりすぎた関節部分の硬膜がひどく痛んでいることがあります。この部位の脳脊髄液の流れを戻しながら、硬膜そのものの修復を促していきます。同時に、連動して固めてしまっている他の腰椎の可動制限も解きながら、その部位に反射している胸部、頸部、もしくは頭蓋骨の傾きをリリースしていきます。そうしながら太腿の後ろの固さや腰部全体の筋肉の緊張を解いていきながら、腹部前面の腹筋が働く感覚を取り戻していきます。同時に横隔膜も緩めていき、股関節の可動領域(動く範囲)、仙骨の動きの制限を軽減させます。セッションしても身体の使い方が同じでは、またすぐに痛めてしまいます。そのため、腰痛になりやすい使い方から、全身を統合させた動かし方をお伝えし、それを覚えて帰ってただきます。具体的には、背骨全体のしなるような滑らかな動きを取り戻すエクササイズやスクワットを応用したストレッチなど。普段から腰部の筋膜をリリースすることで、腰痛を予防していきます。

“腰痛あるある” な3パターンをご紹介しました。同じ腰痛でも様々な原因から発生しているために、時々で使われるテクニックががらりとかわってくる。そんなところがクレニオセイクラルワークが「ヒーリングアート」と呼ばれる所以なんでしょうね。クレニオセイクラルのプロセスはただただうつくしいので、機会があればぜひ一度体験してみてください。クレニオセイクラルワークのセッションはここで受けられますよ。


クレニオが効果的とされる症状

むち打ち、眼精疲労、顎関節症、神経痛、不眠、消化不良、偏頭痛、腰痛、肩こり、関節炎、慢性疲労、ホルモンアンバランス、ぜんそく、自律神経失調症、便秘、生理痛、冷え性など。また事故後の回復促進、術後の回復促進などもあげられます。

※頭蓋骨の調整により口蓋内の緊張を解けるため、矯正歯科医師とともに施術が施される事はとても望ましいでしょう。

発生の神秘
さて、ここからは少し神秘的な解説です。中心から全身への脳脊髄液の循環を司るクレニオシステムは、身体の最も内側で体液が全身に巡るための浄化槽のような働きを担っています。つまり、脳脊髄液が脳内をしっかり巡り、脊髄を包み、全身に脊柱部分から全身抹消にまで行き渡る状態であれば、新鮮な栄養に満たされた体液が、治癒力をもって全身にくまなく運ばれている事になります。

脳脊髄液はとても純粋な液体で、一昔前は「リンパ液の一部」と解剖的に表現されていました。脳脊髄液の拍動はうぶ声をあげる前、受精後約8週間後から発生し、私たちが肉体を離れるまでずっと途切れる事なく続きます。それは呼吸や心臓の拍動と同じように、生涯を通じて続きます。

拍動、リズムには三層あると研究されており、意識の状態や精神的ストレス(神経反応に関係が深い)に多く影響を受ける「クレニオリズム」と呼ばれている波(CRI)が一番触診しやすい表面に存在しています。第二層が「ミッドタイド」と呼ばれる波の層で、ここに多くの治癒の潜在力が存在しています。第三層を「ロングタイド」と呼んでおり、これは一番奥に潜んでいます。ロングタイドは現在という時を超え、大きな命の拍動、宇宙の拍動と共鳴するようなものだと言われています。

 

クレニオセイクラルと治癒

クレニオセイクラルワークでは、クライアントの治癒力を最も活性する状態に促していく事を大切に行います。
知らず知らずのうちに無理を重ねストレスを溜める日々を過ごしてませんか? 特別に意識しなければ、身体はずっと無理をし、ストレスをかけ続けている状態になります。この状態に対応する神経パターンが、やがて病気になって現れたり、何かの症状を長引かせ、慢性症状へと向かわせます。

神経のパターンによってホルモンの機能は変動し、その状態は感情にも大きく影響します。また思考の働かせ方で神経のパターンが変化し、それがために思考に付随した感情が常に身体に響く事になる場合もあります。

同じ考えがずっと精神の内側に存在すると、その考えに付随した感情が鳴り響きつづけ、それがふくれあがった時には手のつけられないまるで一つの人格をもつ生き物のようになって、自分の中に息づいてしまうかもしれません。そうなれば、その感情や考えによって大切な「今」という人生が浸食され、生き辛くなってしまいます。しかしこれは特別なことではありません。多かれ少なかれ、誰しもがこの「もう一人のわたし」を内側にもっているのかもしれません。

クレニオセイクラルワークでは、肉体、地球、宇宙を通じて奏で続けている脳脊髄液の波と融解させていくことで、「もう一人のわたし」を解き放ちます。その時、細胞の一つ一つに宿る、私たちの野性的な知性が一つ一つ取り戻されるでしょう。

ここでもう一つ、心身におけるトラウマとセラピーについて説明を付け加えておきます。

トラウマとは、それが発生した時の心身の痛みを伴う傷やストレス状態を癒し解放する事が無いまま内側でそれらを凍結させ、心身の奥深いところに壁をつくってしまい込み、傷の痛みやストレスを鳴り響かせ続けている状態です。

人間という動物が健康的にストレスを解放するためには、十分に安全な環境と、辛い出来事を思い出した時にそれを十分に消化するための内側の栄養が必要です。

トラウマを抱えている時、人は辛い傷をできる限り感じないようにするために、内側に凍結した傷との間に壁をつくります。時にはそれが神経麻痺や凝り深さ、身体のある部位の感覚が鈍いといった原因になっている事があります。私たちクレニオ及びポラリティプラクティショナーは傷口を開いて塩を塗りこむような手当ではなく、セッションの中で心身に栄養を与え、安全な環境を整え、傷そのものに治癒力と生命力を戻していきます。クライアントに精神的負荷のかからない方法で、傷に関係しているストレスパターンを心身の外側へ流しだすことを手伝っていきます。

繰り返しになってしまいますが、こういった事の理解がどうして重要かについてお話しさせてください。クレニオセッションの中では、「わたしの中にいるもう一人の大きな人や小さい人」たちが影響を与えている身体の部位が脳脊髄液の波と繋がりなおし、拍動しなおしていくプロセスにおいて、クライアントの中に新しい意識が芽吹くことがあります。そうすると、セッションの途中から産まれ直し、生命の誕生の着火が発生し、大いなる癒しが発生することがあります。このようなプロセスを安全に完了させるために、プラクティショナーはセッションの場で発生していることを理解する必要があります。そうすることで、初めて安全で祝福に満ちた場を保持することが出来るのです。そうして、いつも新鮮な出会いをクライアントと交わしていけるようになります。

もしセッションの中で、クライアント自身が現実的な感触を感じながら中心軸であるクレニオセイクラルシステムに繋がりなおし、ダイナミックな脳脊髄液の波を実感し、治癒されていく心地よさや実際のエネルギーや脳脊髄液の波そのものを体感したならば、意識に深い拡張がもたらされることでしょう。

カウンセリングやコーチングなどの口話が中心のワークでは、考えや感情においての理解や癒しや成長がもたらされます。理想的には、そのようなワークと同時にクレニオセイクラルワークを受けられたなら、すべ手のお変化はスムーズに、抵抗が少ない状態でもたらされるでしょう。

癒しというものは、心地良さや喜び、気づきをもって、内側の世界と外側の世界に調和をもたらします。制限をかけていた考えや感情のブロックは、生命の源流である原初の拍動に繋がりなおす事で、肉体を通じ、大きな生命の身体である地球と宇宙の拍動とともに融解していきます。

クレニオセッションの経験の中で、「身体がまるで浮かんでいる」ように感じることがあります。このとき私たちの神経はあるべき場所に戻り、脳脊髄液に保護されクレニオシステムが機能している健康な状態に戻ったと言えます。

まるで私たちが胎児に戻り、心地よい母なる海の中で休息している状態に戻るのです。こういった感触を感じながら睡眠がとれるならば、十分な休息や回復が得られ、翌朝は心身ともに元気な一日を過ごせるようになるでしょう。

私たちの持続する健康と幸福感は、内側に潜む治癒力や生命力とどれだけ繋がりながら生きる事ができ、内なる自然(身体の自然)と大自然が呼応しあって繋がっていけるかということからもたらされます。クレニオセイクラルワークを通じ、私たちがこの繋がりを取り戻すことができれば幸いです。

 

スクールの講師紹介
私たちが提供するクレニオセイクラルワークは非常にユニークです。コースの基軸にアメリカ、ニューヨーク、カリフォルニア、アリゾナで何千人ものクレニオセラピストを育てているGary Struassのクレニオセイクラルアンワインディングがあります。彼のCSU(cranio sacral unwainding )の手法はバイオメカニカル、バイオダイナミックス、シャーマニズムをバランスよく配合しています。彼はアメリカ全土、ヨーロッパ、日本において、35年以上第一線でポラリティセラピーやクレニオセイクラルワークを教えながら、希有なヒーラーとして活躍しています。長年の臨床の中で得た、洗練かつ実践的な技術を惜しみなく提供し続け、自らが設立しているスクール Life energy institute をカリフォルニア・ロサンゼルスで運営しながらニューヨーク、アリゾナでも常時コースを行っており、ヨーロッパ、アメリカ、日本にある教え子のスクールをサポートしています。

※当スクールはlife energy institute の分校です。

また、当スクールはニューヨークで活躍中のAnna De paganを講師に度々迎えています。Annaは当スクールのクレニオセイクラルコースの発展には欠かせない存在です。ニューヨークでプロフェッショナルなダンサーとして活躍していたAnnaは怪我をきっかけにポラリティ及び、カリフォルニア、ニューヨークにおいて長年、バイオダイナミクスの研究を行いながら、インナームーブメントワーク<フルーイッドダイナミックス>を生み出しました。<フルーイッドダイナミクス>は体液の身体の知性を理解することに非常に有益です。このワークを通じてクレニオワークのスキルを体感覚を伴いながら養っていきます。繊細で可憐でありながら、とても深遠なヒーリングを届けてくれるAnnaのワークショップは女性性を鮮やかに引き出してくれます。そして人とのつながりを自然発生的に養う方法を見つけさせてくれるマジシャンのような先生です。ワークショップを受けた生徒のみなさんはワークショップ後の充実感が忘れられず、またその経験は持続しながら自分の人生を豊にしてくれるため、日本でとても大人気です。

あわせて当スクールでメインで教えている早志享子はGaryに師事しながら、世界中を巡りながら実践的であり包括的な伝統医療を直に学び続けます。そしてプリミティブなヒーリングワークを研究するため、フィールドワークを日本各地、インド、アメリカ、オーストラリアで行い続けています。早志享子のセッションは独特で、勇気ややる気をもたらすセッションが特徴的です。2013年以降はロシアやドイツの病院の中で、昏睡状態から覚醒、半身麻痺と高次機能障害からの壮絶な回復を遂げている大切な友人をマンツーマンでケアする事を通じ、脳神経と運動感覚神経、意識と内臓との関係と、神経細胞の回復にとって大切な栄養素、リハビリの大切さ、クレニオワークと瞑想の関係性を学びました。この希有な経験の中で、自分をささえることとなった内側の強さは、孤独な海外での看病生活を支え続け、手伝いつづけてくれた友達たちの存在と、瞑想を師から教わりながら、生きることの真ん中に瞑想を置く事で得ることができた、かけがえのない幸福感です。現在は重病を煩っていたり、後遺症と戦っている方々との度重なるセッションの中で、数々の奇跡を見つめながら臨床を続けています。

補足ですが、早志はアメリカ ポートランドで新生児、胎児、妊婦、産後の方々へのクレニオワークの先頭にたっておられるCarol Gray先生から、新生児のためのクレニオを学んでいます。将来的に、日本全国で新生児すべてにクレニオワークが提供されるような時代がくることを願いつつ、助産師の方々、看護師の方々へのクレニオワークがご提案できることを心から願っています。